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2026/10/20

ドライオフセット印刷の版清掃を削減|7時間連続運転を実現したA-SPECコーティング導入事例

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ドライオフセット印刷の版清掃を削減|7時間連続運転を実現したA-SPECコーティング導入事例

ドライオフセット印刷の生産性を考えるとき、「1分間に何本印刷できるか」という印刷速度に目が向きがちです。
しかし、実際の生産現場ではもう一つ見逃せないものがあります。

版の清掃などによって、印刷機が止まっている時間です。

1回の停止時間はそれほど長くなくても、それが1日に何度も発生すれば、積み重なったロスは決して小さくありません。
今回は、弊社のドライオフセット版をご使用いただいているA社様で、化粧品用チューブの印刷にA-SPECコーティングを導入した事例をご紹介します。

導入前は約2時間ごとに必要だった版清掃が、導入後には大幅に減少。
現在では、7時間にわたって機械を止めずに連続印刷できるようになりました。

目次
1. 化粧品チューブを毎分60本印刷する生産ライン
2. 導入前は2時間ごとに機械を止めて版を清掃
3. A-SPECコーティングをドライオフセット版に導入
4. 2時間ごとの清掃から、7時間の連続印刷へ
5. Before/Afterで見るA-SPECコーティング導入効果
6. 生産性だけでなく、絵柄の再現性も向上
7. 機械停止が減ったことで、納期短縮や残業削減にも
8. 
A-SPECコーティングについて、さらに詳しく知りたい方へ
9. ドライオフセット版の清掃頻度でお困りならご相談ください

化粧品チューブを毎分60本印刷する生産ライン

A社様では、化粧品用チューブへの印刷にドライオフセット印刷を使用しています。
今回A-SPECコーティングを導入した印刷条件は、次のようなものでした。

  • 印刷物:化粧品用チューブ
  • 印刷方式:ドライオフセット印刷
  • 版構成:1色1版
  • 印刷速度:約60本/分

大量の製品を連続して印刷するラインだからこそ、安定して印刷を続けられる時間は生産性に大きく影響します。
A-SPECコーティング導入前、このラインでは約2時間ごとに版の清掃が必要でした。


導入前は2時間ごとに機械を止めて版を清掃

版を清掃する際、版そのものを機械から取り外すわけではありません。
しかし、安全に清掃作業を行うためには印刷機を停止する必要があります。

機械を停止する
↓
設置された状態の版を清掃する
↓
清掃終了後、機械を再び稼働させる

この一連の作業にかかっていた時間が、1回あたり約5分でした。

2時間印刷するたびに5分。
一度だけなら短い時間に見えるかもしれません。しかし、生産を続ける限り、この停止は繰り返し発生します。

たとえば毎分60本という印刷速度から単純換算すると、5分は約300本を印刷できる時間に相当します。
もちろん、実際の生産数は印刷条件や工程によって異なるため、清掃時間をそのまま300本の生産ロスと考えることはできません。

さらに、チューブ印刷では、印刷機を停止することで失われるのは稼働時間だけではありません。
工程上、一度停止した印刷機を再稼働する際には、印刷状態が安定するまでに原材料を使用するため、停止と再稼働を繰り返すほど材料ロスも発生します。

そのため、版清掃の頻度を減らして印刷機を長時間連続して稼働できるようにすることは、機械の停止時間を減らすだけでなく、再稼働時に発生する材料ロスの削減にもつながります。

清掃のために機械を停止する回数を減らすことは、設備稼働時間と原材料の両面から、生産効率を改善することにつながります。

A-SPECコーティングをドライオフセット版に導入

そこでA社様に導入いただいたのが、弊社のA-SPECコーティングです。
A-SPECコーティングは、ドライオフセット樹脂版の表面に非常に薄いコーティングを施すことで、
インキの不要な堆積を抑えるために開発した技術です。

A-SPECコーティングの仕組みや特徴については、以前の記事で詳しくご紹介しています。

▶ A-SPECコーティングの仕組みを詳しく知りたい方はこちら
「【現場改善】ドライオフセット版洗浄・停止ロスを減らすコーティング技術とは」
A-SPECコーティングの解説記事

今回の記事では、技術そのものではなく、実際に生産現場へ導入したことで何が変わったのかを見ていきます。

2時間ごとの清掃から、7時間の連続印刷へ

A-SPECコーティング導入後、A社様の生産ラインでは大きな変化がありました。

導入前

約2時間印刷
↓
機械停止
↓
版清掃
↓
再稼働

この作業を繰り返していました。

1回の停止時間は約5分です。

導入後

7時間、機械を止めることなく連続して印刷できるようになりました。

導入後は、定期的な版清掃だけでなく、印刷中に発生していた清掃作業そのものにも変化がありました。
以前は版へのゴミの付着などによって、予定していた清掃以外にも機械を停止することがありましたが、A-SPECコーティング導入後は、今回の生産において版へのゴミの付着が見られなくなりました。

加えて、インキだまりも発生しにくくなり、印刷中に版を清掃する回数そのものが減少しました。
その結果、清掃のために印刷機を停止する時間が減り、時間あたりに生産できる数量の向上にもつながっています。

印刷後の洗浄・お手入れも簡単に

A-SPECコーティングのメリットは、印刷中だけではありません。版表面からインキを落としやすくなるため、印刷終了後の洗浄や日常のお手入れも行いやすくなります。
インキが溜まりにくく、付着したインキも除去しやすいため、印刷中の清掃頻度を抑えられるだけでなく、印刷後のメンテナンス作業の負担軽減にもつながります。

今回のA社様の事例では、

「定期的な版清掃」
「ゴミ付着やインキだまりによる追加清掃」
「印刷終了後の洗浄・メンテナンス」

と、印刷中から印刷後まで、版清掃にかかわるさまざまな作業の負担軽減につながりました。

Before/Afterで見るA-SPECコーティング導入効果

今回のA社様の事例を整理すると、次のようになります。

 

導入前

導入後

印刷物

化粧品用チューブ

化粧品用チューブ

印刷速度

約60本/分

約60本/分

版清掃

約2時間ごと

7時間の連続印刷を実現

1回の清掃停止

約5分

連続印刷中は清掃停止なし

ゴミ付着による清掃

発生

今回の生産では発生なし

印刷速度そのものを上げたわけではありません。
変わったのは、「連続稼働時間」です。
同じ毎分60本の設備でも、途中で何度も停止する場合と、長時間連続して動かせる場合では、1日を通した生産効率に差が生まれます。

生産性だけでなく、絵柄の再現性も向上

A-SPECコーティング導入後には、生産性だけでなく印刷品質の面でも変化が見られました。
A社様では、版の詰まりが解消され、線や点が太りにくくなったことで、版の絵柄をより忠実に再現できるようになったとの評価をいただいています。グラデーションについても、従来よりシャープに表現されるようになりました。

デザイン性が重視される化粧品用チューブにおいて、細かな線や点、繊細な階調を安定して表現できることは重要です。今回の事例では、版清掃の削減や連続印刷時間の延長に加え、絵柄の再現性という面でも改善が見られました。

機械停止が減ったことで、納期短縮や残業削減にも

今回のA-SPECコーティング導入による効果は、版清掃の削減だけにとどまりませんでした。
機械を停止する回数が減り、長時間の連続印刷が可能になったことで、A社様の現場では納期を早められるケースや、残業時間の削減といった効果も出ています。

「印刷中に版を洗う回数が減り、印刷後の洗浄もしやすくなった」という改善が、 

版清掃の削減・印刷後の洗浄作業の軽減
↓
機械停止時間・メンテナンス負担の削減
↓
設備稼働時間の確保
↓
生産性の向上
↓
納期短縮・残業削減 

と、生産工程全体の改善につながりました。

ドライオフセット印刷の生産性を改善する場合、印刷速度を上げることだけが方法ではありません。
現在発生している「止まっている時間」を減らすことも、生産性改善の重要なアプローチです。

「1日に何分、版清掃で機械を止めていますか?」

ドライオフセット印刷で版の目詰まりやゴミ付着が発生していても、
「以前からこの頻度で清掃しているから」
「版は定期的に洗うものだから」
と、日常の作業として定着しているケースもあるのではないでしょうか。

しかし、1回あたりの清掃時間だけではなく、

1日に何回清掃しているのか。
そのために合計何分、印刷機を止めているのか。

という視点で見直してみると、生産工程の中に改善できる時間が見つかる可能性があります。
特に、化粧品容器やチューブなどを大量に印刷する生産ラインでは、1回5分という短時間の停止でも、繰り返されれば無視できない時間になります。

「印刷速度」だけでなく、「実際に印刷機が稼働している時間」から生産性を考えてみることも重要です。さらに、版の洗浄回数が減ることには、機械の停止時間を短縮する以外のメリットもあります。

洗浄作業によって版が受けるダメージを減らせるため、版への負担軽減につながります。また、洗浄剤の使用量も抑えられるため、洗浄作業にかかる消耗品の削減も期待できます。

版清掃の頻度を見直すことは、生産時間の確保だけでなく、版への負担や洗浄剤の使用量を減らすという面でも、印刷工程全体の改善につながります。

A-SPECコーティングについて、さらに詳しく知りたい方へ

A-SPECコーティングについては、仕組みや特徴、ドライオフセット版への施工について詳しくまとめた資料もご用意しています。

「どのようなコーティングなのか詳しく知りたい」
「自社のドライオフセット印刷でも使えるのか検討したい」
「版清掃や機械停止を減らす方法を探している」

という方は、ぜひご覧ください。

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※資料の閲覧には無料登録が必要です。

 

ドライオフセット版の清掃頻度でお困りならご相談ください

今回ご紹介したA社様では、A-SPECコーティングの導入によって、約2時間ごとに行っていた版清掃を大幅に削減し、7時間の連続印刷が可能になりました。
一方で、A-SPECコーティングの効果は、絵柄やインキ、印刷条件、使用環境などによって異なります。
すべての印刷条件で今回と同じ結果になるわけではありません。

特殊阿部製版所では、ドライオフセット版の製作だけでなく、印刷現場で発生している課題についてもご相談を承っています。

  • 版の清掃回数が多い
  • 版へのゴミ付着に困っている
  • 清掃のたびに機械を停止している
  • 長時間の連続印刷を行いたい
  • 化粧品容器などの大量生産で生産性を改善したい

このようなお悩みがございましたら、現在の印刷条件や課題をお聞かせください。

1回5分の停止でも、繰り返されれば生産時間に影響します。

ドライオフセット印刷の生産性向上を、版から考えてみませんか。


 

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