プラスチックへの印刷は、さまざまな方法があります。被印刷物の材質や形状などのファクターや、印刷したい絵柄、印刷ロットなどをもとに印刷方法を決める必要があります。
また、プラスチックにはさまざまな材質の種類があり、材質によってはインキが密着しにくいものもあります。
とくにPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)はインキが密着しづらく、インキ密着強度に気を払う必要があり、前処理(フレーム処理、コロナ放電処理、プラズマ処理等)が必要な場合もあります。
必要とされるインキ密着強度をもとに、使用するインキや前処理の有無を決定します。
被印刷物が平面の場合、印刷方法はシルクスクリーン印刷、パッド印刷などが主に用いられています。
被印刷物が曲面の場合、直接印刷する方法は限られます。
円筒形状の場合、シルクスクリーン印刷、ドライオフセット印刷などが主に用いられています。印刷したい部分が3次元曲面の場合、パッド印刷が主に用いられています。
また、インモールド、シュリンクフィルム、水転写などの方法もあります。
そのほか、間接的な方法として、箔(ホイル)を凸版(刻印)で熱転写するホットスタンプ(箔押し)があります。ホットスタンプ(箔押し)は、他の印刷と一線を画し、金や銀などのメタリック感や、ホログラム柄を転写することができます。
このように、プラスチックへの印刷は多種多様で、もっとも適切な印刷方法とインキを選択することが必要です。
特殊阿部製版所はテスト印刷機を保有しており、さまざまな印刷テストが可能です。
また、案件にもっとも適した印刷業者様をご紹介することができます。
「こんなものに、こんな印刷がしたい」というご要望はありませんか?お気軽にお問い合わせください。