今だから考える・・・有機溶剤からの脱却!!
シンナー不足の今、見直されている洗浄剤という選択
現在、シンナーや有機溶剤の供給は不安定な状況が続いており、
- 必要な量が確保できない
- 価格が上昇している
- 代替品の検討を迫られている
といった声が、現場から多く上がっています。
さらに近年では、有機溶剤に対する規制や安全管理の強化も進んでおり、
単なる供給問題にとどまらず、洗浄工程そのものの見直しが必要な局面に来ています。
これまで「当たり前」に使ってきた溶剤が使えなくなることで、 改めて考えていただきたいのは
“そもそもその洗浄方法は最適なのか” という点です。
目次
1. 洗浄工程は見直しのタイミングに来ている
2. 従来の洗浄剤が抱える課題
3. ペイントソルブMとは何か
4. 幅広い用途に対応
5. 素材への影響を抑制
6. 作業環境の還元にも寄与
7. 洗浄品質の安定性
8. 使用方法
9. 導入の考え方
10. まとめ

洗浄工程は見直しのタイミングに来ている
印刷・製造現場において、洗浄工程は
- 仕上がり品質
- 設備寿命
- 作業効率
を左右する重要な工程です。
しかし多くの現場では、「強い溶剤で素早く落とす」ことが前提になっており、
- 素材ダメージ
- 作業環境の悪化
- コスト増加
といった問題を抱えたまま運用されているケースが少なくありません。
従来の洗浄剤が抱える課題
一般的に使用される有機溶剤は高い洗浄力を持つ一方で、
安全性・環境・管理面において複数の課題を抱えています。
まず、有機溶剤は揮発性が高く、蒸気が滞留することで
火災・爆発リスクが発生する可能性があります。
また、作業中の吸入によって、めまい・頭痛といった急性症状から、
長期的な健康影響に至るケースも報告されています。
さらに、有機溶剤は環境負荷の観点でも注意が必要であり、
排出や廃液処理において適切な管理が求められます。
近年では法規制も強化されており、企業にはより厳格な管理体制が求められています。
加えて現場レベルでは、
- 樹脂・ゴムの劣化
- 金属表面への影響
- 臭気による作業環境の悪化
といった材料・作業面でのリスクも存在します。
また、
- 揮発による使用量の増加
- 廃液処理コストの発生
といった見えにくいコスト増加要因も無視できません。
これらを踏まえると、
「洗浄力の高さ」と引き換えに、複数のリスクとコストを抱えている
というのが実態です。
ペイントソルブMとは何か
ペイントソルブMは、水溶性の工業用洗浄剤であり、
インキ・塗料・接着剤などの除去用途に使用される製品です。
また本製品は、水溶性でありながらインキ・塗料・接着剤に対して洗浄性能を有しており、
従来の「水溶性=洗浄力が弱い」というイメージとは異なる特性を持っています。
従来の有機溶剤と比較して、
- 水溶性であること
- 比較的低臭気であること
- 法規制の対象外であること(有機則・PRTR非該当)
といった特性を持ち、作業環境や管理面を考慮した洗浄剤として位置付けられます。
また、複数の汚れに対応できるため、
- 洗浄剤の種類削減
- 管理の簡素化
といった運用面でのメリットもあります。

幅広い用途に対応
ペイントソルブMは以下の用途に対応します。
- インキ・塗料(パッド印刷・UVインキなど)の除去
- 接着剤、ホットメルトの除去
- 鉱物油系汚れの脱脂・精密洗浄
印刷現場から製造ラインまで、幅広く活用可能です。
複数用途に対応できるため、洗浄剤の種類削減=管理の簡素化にもつながります。
素材への影響を抑制
- 樹脂
- 金属
- ゴム
といった多様な素材に対して、影響を抑えながら洗浄可能です。
特に、 金属表面の変色・腐食・劣化に影響を与えにくい
という特性は、
- 治具
- 設備
- 金属部品
の洗浄において大きなメリットとなります。
※樹脂への使用に関する注意
樹脂材料にも使用可能ですが、材質や条件によって影響が出る場合があります。
特に
- ポリエチレン(PE)
- ポリカーボネート(PC)
- スチレン系樹脂(PSなど)
- ABS樹脂
では、加温・長時間接触により膨潤・変形・クラックが発生する可能性があります。
そのため、事前テストを推奨しています。
さらに、 水溶性緩効樹脂を使用した製品には使用できません。
具体的には、
- ドライオフセット用樹脂版
- フォトポリマー系樹脂版
などは、洗浄成分が樹脂構造に作用し、膨潤・軟化(版性能の低下)を引き起こす可能性があります。
作業環境の改善にも寄与
ペイントソルブMは、ヤシ・トウモロコシ・大豆などの植物由来原料をベースに構成されており、
- 低臭気
- 作業者負担の軽減
- 環境負荷の低減
といった特徴を持ちます。
さらに、
- 有機溶剤中毒予防規則:非該当
- PRTR法:非該当
といった点からも、安全管理・法規制対応の負担軽減につながります。
作業負荷の軽減
ペイントソルブMは、ヤシ・トウモロコシ・大豆などの植物由来原料をベースに構成されており、
- 低臭気
- 作業者負担の軽減
- 環境負荷の低減
といった特徴を持ちます。
さらに、
- 有機溶剤中毒予防規則:非該当
- PRTR法:非該当
といった点からも、安全管理・法規制対応の負担軽減につながります。
洗浄品質の安定性
従来溶剤は揮発が早く、
- 乾燥タイミング
- 作業スピード
に結果が左右されやすいという課題があります。
一方でペイントソルブMは、 揮発は緩やかなので、接触時間を確保しやすいため、安定した洗浄効果を実現します。
洗浄液自体がシンナーのようにどんどん減ってしまうことなく、わずかな継ぎ足しのみで使用し続ける事が可能です。
使用方法
汚れの種類や形状に応じて、以下の方法を使い分けます。
- 浸漬(ディッピング)
- スプレー
- 拭き取り
適切に使い分けることで、洗浄効率を最大化できます。
※超音波洗浄や加温使用により洗浄力が向上するケースもありますが、素材への影響を考慮し条件設定が必要です。
実績例:高い除去性能
コンクリートに付着した塗料や落書きに対しても、短時間で浸透・剥離し除去可能です。
強固に付着した汚れにも対応できる性能を持っています
導入の考え方
ペイントソルブでも万能ではありません。
向いているケース
- 素材を傷めたくない
- 洗浄品質を安定させたい
- 作業環境を改善したい
- 有機溶剤の使用量を削減したい
従来溶剤が有利なケース
- 低価格
- 作業性(即時乾燥)
- 強制的に一瞬で溶解したい
- 感光性樹脂素材
最適なのは“使い分け”です
まとめ
洗浄は単なる補助工程ではなく、 品質・コスト・安全を左右する重要工程です。
ペイントソルブMは、
- 洗浄力
- 素材保護
- 作業性
- 環境対応
のバランスを取ることで、現場の課題を根本から改善する選択肢となります。
お問い合わせ・ご相談
実際の適用可否は、
- インキの種類
- 素材
- 使用方法
によって変わります。
特に樹脂材質や洗浄条件による影響評価は重要です
また、用途に応じた別仕様の洗浄剤もございます。
現場条件に合わせた最適なご提案をいたしますので、
担当営業またはホームページのお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
